澤江抱石書展ー己が居るかー

独立書人団の常務理事としてお世話になっている澤江抱石氏が個展を開いた。「己が居るか」澤江さんらしいタイトルである。
７０歳を越えた爺さんの突っ張ゼリフとも思える。師のお手本を何百枚も書く、稽古とか鍛練とかを良しとする作品作りから脱皮し、素材の吟味に始まり、自己責任での運筆、唯一無二の作品制作に没頭し、陳列まで「澤江さんでなければこうは書かない」という展覧会が、「己が居る」という個展なのだと思った。
一番大事なことは、作家が何故これを書いたのかが、大きな制作意図となり、その思いは自由奔放な筆の軌跡を生み、澤江ワールドとして、描き出されていることだ。
コロナ禍ではあるが、機会があったら是非ご覧頂きたい！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日々口実